DPC全国統計を活用する
各病院別のページでは、18分類の主要診断群(MDC)別の患者数や平均在院日数のデータしか見ることができませんが、DPC全国統計のページでは、506種類のすべての傷病名(DPC)別の全国統計データを検索表示することができます。
傷病別×手術情報別の統計情報を見ることができる
たとえば、[循環器系]分類の中から[狭心症、慢性虚血性心疾患]を選択すると、以下のように表示されます。表示されている数字は、平成20年7月~12月の半年間の全てのDPC参加病院の合計データで、全国でじつに18万8千人余りもの方が[狭心症、慢性虚血性心疾患]で入院治療を受けたことがわかります。
狭心症の検索結果
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そして、手術情報別の患者数と平均在院日数が表示され、手術によって入院治療に要する期間には大きな差があるという事実がわかります。
- 62.6%(11万8千人)の方は手術を受けずに入院治療を行い、平均4.4日で退院することができた。
- 32.5%(6万1千人)の方は[経皮的冠動脈ステント留置術等]という、カテーテルを用いた開腹しない治療を行い、平均7.8日で退院することができた。
- 3.8%(7千人)の方は[冠動脈、大動脈バイパス移植術]という大手術を受けたため、平均32.1日の入院治療が必要だった。
手術情報別に実績の多い病院リストを見ることができる
同じページの下部には、手術情報別に「患者数の多い病院」と「平均在院日数の短い病院」のリストを表示しています。「患者数」や「平均在院日数」の指標が意味するところは、別ページで紹介しています。
⇒ 患者数から見えてくること
⇒ 平均在院日数から見えてくること
(*画像をクリックすると拡大表示されます)
この病院リストは、都道府県別に絞り込んで表示することもできますので、高い実績をあげている病院を探す手がかりとして活用できるのではないでしょうか。
なお、厚生労働省の公表データでは、手術情報別の患者数が10件未満の病院の情報は公表されないため、このリスト上には表示されません。また、傷病によっては、病院別データがまったく公表されていない場合もあります。ご了承ください。
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